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ビクトリアの滝

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ブラワヨからバスで向かったのはVictoria Falls、有名なビクトリアの滝がある街です。車内からは僕たちの思うような街は1つもなく、レンガや茅葺の小さい家を除いて見えるのは自然だけ。こういうところにも滞在できたら得られるものもありそうですが、手段も今の所わかりませんしツアーなどになって余計な出費がかかるように思います。ヨハネスブルク、ブラワヨはどちらも観光地ではなかったので、必要以上に声をかけられるようなことはなかったのですが、ここでは歩くとすぐに呼び止められます。


一様に今は失効となった、スーパーインフレ当時のすぐには桁がわからないくらい0のついたお札をお土産に買えといってくる。最初は笑顔で「いらないよ」と応じていた僕ですが、さすがに回数が重なると「みんなそれを買えといってくるけど、そんなもんいらない」となってくる。スタートしたばかりで、バックパックにお土産をいれるスペースもないので、その他のものも笑顔で、時には真顔でかわします。しつこい誘いを断った挙句、ご飯を食べるお金がないんだとつらいことを述べてくる人もいます。仕事が十分にないのは承知で大変申し訳なく思うのですが、手っ取り早く旅行者からお金をせびろうとする前にできることがあるのでは?と思うこともある。ブラワヨで会ったアラウドみたいに毎日一生懸命仕事を探している人もいるのだから。他国の観光地でもありふれた光景ですし、やはりある程度の収入を得られる方法なのかもしれませんが。確かに相手の立場になったらそうも言っていられません。なんだかんだ多くの人は断っても親切に道を教えてくれます。


徒歩で20分くらいのところにある国立公園にあいかわらず道中人に尋ねながら到着。入場料30ドル払って中へ、地面に打ち付けられたしぶきが舞い上がって滝の周りは快適です。圧倒的な水量をほこる滝を1分ほど眺めると、すでに自分が一生で使うだけの水を見たのではないかと考えたりして。豊富な水源に支えられた園内は綺麗な緑で覆われていました。ところどころ柵がなくなっていて下を覗き込めるようなところもありますが、いかんせん高所恐怖症。せっかくだからと1人でトライしてみるものの足がすくみ、だいぶ手前の地点から地面に手をつけていないと怖くてたまらない。側からみても、こいつは高いところが苦手なんだろうなとわかるようなぎこちない動き。無理でした。


季節的に水量が多い時期ではないと聞きましたが、それでも迫力があります。日本にはない底抜けに大きな規模に一種の憧れを抱くのではないでしょうか。何本も並んで落ちるその風景にはやはり圧倒されました。帰ってもずっと忘れない光景であるかと問われると、正直そこまでではないかなというのが本音です。そう思ったことも含め、自分の目で見ることができたことに満足感を覚えます。


今回も8人用のドミトリーに宿泊中。バーやプールといった施設も充実していますが、南アフリカからはだいぶ質が落ちている印象です。トイレには便座がなかったり、シャワーは足場が泥だらけだったりと快適とばかりは言えません。それでも夜には現地の人も混ざって大音量の音楽の中パーティーのような雰囲気。これがアフリカでしょうか。ものすごく下戸な僕ですが、少し鍛えられてきた実感があります。ジンバブエ人が声をかけてくれて一緒にお酒を楽しみました。彼らの血の中には抜群のリズム感が叩き込まれていて、軽快に踊っているのをみて羨ましく思います。肩でしかリズムの取れない僕とは大違いです。


わかっていたことですが、バックパッカーの多くはパーティー、お酒、タバコ、女、それらが大好きな人たちです。(そうでない人もいます、偏見かもしれません)元来インドア派の僕は決して全てについていくことはできないので、日によっては気にせずに休んだり、疲れると1人で椅子に座って雰囲気に呑まれます。様々な国から集まった初対面の人々が出会い、話をし、お互いについて語り合う。体のうち3割くらいをそこに浸らせている僕にも全てが「最高だ」とはいかないまでも素敵な空間であることは間違いありません。出会う人はアメリカ人(なぜか特にシアトルから来てる人が多い)、ドイツ人が圧倒的に多く、その他はヨーロッパの各国から集まっています。アジア人!と思っても、韓国系アメリカ人だったり。ようやく発見、日本人と思って話しかけた方も両親が移住した日系カナダ人でした。それでも少し日本語を知っていて気さくに話しかけてくれたので栄養補給。中身は完全にカナダ人だったので、育った環境が人間のほとんどを占めることを実感します。中には20歳と19歳の美男美女のアメリカ人カップルの姿も。こんなこと映画の世界の話だと思っていた僕には、少し刺激が強すぎます。許す親もすごいですよね。もしかしたら駆け落ち?なバカな。彼らは2人で1年間の旅の途中だそうです。うーん、なんて贅沢な。月なら4周できるくらいの距離を移動してたどり着いたこの土地。日本人がいないのは無理ないなと思いながらも少し寂しい。いかんせん英語でボケられるほどの能力がないので人を笑わせたい欲が強い。エジプトあたりで出会えたら引かれるほどのマシンガントークで話しかけたいところです。


本来ならクリスマスだなんだと忙しくなってくる時期ですが、僕には無関係と大音量のボブ・マーリーを聴きながらハンモックに揺られています。おそらくアフリカで迎えることになるクリスマスや大晦日、正月。いったいどんな日々を過ごすのか、今は想像もつきません。