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信頼と習慣

座っているベンチから地面を見下ろすと大きな蟻がたった一匹で穴を掘っている。サイズからしてきっと女王蟻だ。休むことなく少しずつ着実に、深く深く進んでいく。ゴマ粒ほどもない砂の塊を潜っては運びだすことを繰り返すその姿はすごく健気だ。「本来なら授業やバイトに追われているであろう時間に、お前は何をやっているのだ。」と言われたら返事に窮する。ただ蟻を観察している。少しずつ着実に慣れていった日本での生活、手にした習慣。二十数年で1人でできることもたくさん増え、なんとか暮らしていた日常。ただ年月を費やして獲得したそれらも国境を越えるとほとんど意味をなさなくなる。今の僕が人に頼らずにできることはすごく限られていて、だから日本にいる時以上に人を信頼して生活している。そうする以外他にないから。それで多少損することがあっても、前に進むことができる。僕がもっとマメな性格だったり、同じ場所に長期間滞在するのであればたくさんの情報を集め、ある程度の習慣を手に入れることも考えるかもしれないし、その方が有意義かもしれない。自分の性格、今の行動を鑑みるにこれがベストな方法だと考えたい。



昨日とは違うショッピングモールに出かけた僕は、輝く電飾、より清潔感がある施設に驚きました。あまり考えずに歩くとららぽーとにいるような感覚です。今まで想像もできなかった光景に頭は混乱し、頭痛がするようでした。ただただ驚きます。訪れることがなければこの場面を頭に描くことはありえなかったと思います。SONYなどの馴染みのあるショップも入っていて、普段は見かけない白人やアジア系の人たちもここにはたくさんいます。みなさんが想うアフリカにもこういったものは入っていますか?出発前から話では聞いていましたが、確実に映像として浮かぶのはテレビで何度も見てきたサバンナと動物。今のサファリツアーにまだ参加していない僕には、こういった現代的な建物がなによりありふれたものに感じます。「そんなの知っているよ」という方には申し訳有りませんが、もしご存知でなかった方はここで少しでもイメージを改めていただけたら、1つこの旅、ブログにも意味があるのではないかと思います。


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しかしそんな中心部とは裏腹に、徒歩30分ほど離れたゲストハウスはよく停電します。電力供給が間に合っていないのか、昼間は2、3時間ほど何も使えない毎日です。建設中の大型施設が散見されるのを目にした後であり、今後がより心配です。これだけ開発が活発になれば、より来訪する観光客も増え資金の調達も捗るのでしょうか。都市開発が計画的になされていることを望むばかりです。今日は特に長く、昼前から日が暮れても使えない。調べなきゃいけないことの山積している僕には死活問題です。雷雨の際や、5年前の計画停電の時には経験がありますが、何もできず、いつ戻るかもわからない電気を待つのは心細いもの、電気のありがたさが身に沁みます。これもアフリカならでは。僕にできるのはりんごを丸齧りしながらぬるいビールを飲むことだけです。


ゲストハウスにはオーナーの他、規模によりますが3人から規模によっては10人以上の方が働いています。経営と実務がわかれているわけです。南アフリカでは経営は白人が行って、実務は黒人が行っていることもありました。ジンバブエザンビアは基本的に黒人しかいませんが、この区分けは同じくはっきり存在しています。実際的に僕たちの身の回りのことをしてくれるのはこれらの人たちです。給料など露骨なことは聞く勇気はありませんが、ここでも観光業が雇用を創出していることが見て取れます。日本のホステルでは今は宿泊客が少ないのもあって、僕がいったことのある場所はたいてい家族だけで経営していたイメージがあるので状況が異なります。あまり良くない表現をすると、雇い主が使っているわけです。それで生活が成り立つのであれば何よりですし僕の言えることはありません。おそらく住み込みで働いているこういう人たちの生活ももっと知れたらと思います。


今までで最長の4泊したこの場所とも明日でお別れです。タンザニアに行く電車が週に2本しか出ていないことからこのような滞在期間になりました。明日の14時発のこの電車、覚悟して聞いてください。タンザニアの首都ダルエスサラーム到着予定時刻は未定です。4日以上かかるという不吉な噂も。おうおう、来たなという感が強いですが、今回はしっかり寝台車。値段は3000円以内とかなりコスパがよろしい。実際に乗ってみないとわからないことですが、前に出会ったバックパッカーから聞いた2nd sleep seatは新しい!という情報を信じて予約しました。(してもらいました)ここから駅までバスで3時間。まだそのバスのチケットすら確保できていない現状では、正直無事につける自信がない。ただ小説も手にした今、電車にさえ乗れば恐れるに足りないはず。その間は音信不通となりますが、きっと優雅に生きているので安心してください。南アフリカで乗った電車は現時点で指折りにいい思い出として残っているので、非常に楽しみです。あの倍以上の長さと思うと、、考えないようにします。次回は4カ国目タンザニアからこの車内についての報告になると思います。お楽しみに。



久しぶりに体重計があったので乗ってみたところ、出発から3キロほど減量していました。(出発前に実家での1ヶ月の生活で2キロ増えました)冬で体重の増加にお困りのあなた、年末はアフリカで観光アンド減量ツアーはいかがですか?