読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

所持金0で電車に乗った話 〜前編〜

f:id:GB_Huckleberry:20161219192153j:plain


16日の朝、14時にKapiri Mposhiというところから電車に乗らなければならなかった僕は前日の夜「8時には出発した方がいいわよ」とオーナーに言われた。その通りに6時過ぎには起きて身支度完了。しかし待てどもオーナーが起きてこない。前日の停電のせいで宿泊代をまだ払えていなかった。タクシーも呼んでもらう約束をしていたので焦り始める。8時を過ぎてしびれを切らした僕は、お手伝いさんに起こしにいってもらう。「シャワーを浴びてから来るから10分待ってちょうだい」お手伝いさんにしては多少セクシーすぎるお姉さんに言われ了承。30分を過ぎにようやくオーナー登場。軽く謝りながら仕事のできる彼女は何本も電話をかけて僕のダルエスサラームまでの予約を確認してくれる。「予約できてなかったみたい」と衝撃の事実が発覚。どうやら鉄道会社の人とうまく会話が噛み合っていなかったよう。この人は僕相手には親切で頼んだ事を確実にこなしてくれるのだけど、1人への親切のために第三者に厳しくあたるタイプだった。「そんなことあなた言わなかったじゃない」と電話の向こうにいる相手にかなりきつい口調で話していた。おかげで僕のチケットは確保できたみたいなのでよかったのだが、問題は時間。


ルサカのバスセンターから駅までは順調にいって(そんなことはまずない)3時間。タクシーに乗ったのが9時。この運転手さんが親切にバスセンターで目的地への一番早いバスを見つけてくれたので、とりあえずそれに乗り込む。発車したのは9時30分。ここは大変うまくいった。バスも綺麗だったし、強いていうなら隣の人の体臭が。これ前にもあったなと思いながら、途中での20分近い休憩にそわそわしながら。13時を回ってもまだ着かない。最悪なシチュエーションが頭に浮かび始める。なんせ週に2本しかないから、これに乗れないと無意味に時間を過ごすことになる。半になってようやく目的地に到着したのだけれど、予想に反してそこから駅までタクシーを使わなければいけない距離だった。最初に声をかけてくれた男についていって車に乗り込んだのけど、これがかなり年季が入っている。フロントガラスに無数のヒビが入っている車に乗るのは初めてでした。ゆっくり進むタクシーの中で時間ともう1つ悩みが浮上。てっきり駅まで歩いて行けると思っていた僕はお金を十分に持っていなかった。3時間のバスが90クワーチャー(約1000円)なのに、10分のタクシーが60クワーチャーかかる。僕が持っていたのは19クワーチャーと20ドル。これは日常茶飯事だけど、タクシーの運転手はお釣りを十分に持ってない。プロだろ、そこは頼むぜ。もう本当に時間のなかった僕は諦めて20ドルあげるからと言うと「両替するにも、盗んだと疑われる」と了承してくれない。もうどうしようもなく、何か代わりに渡せるものを探しても何も見つからない。ようやく折れた運転手は結局、19クワーチャーと20ドル持っていった。この時は完全に頭が回っていなかったと今では思う。


チケットカウンターに駆け込み、予約できていたことに一安心。いざ支払い。国を跨ぐような公的な交通機関、クレジットカードは使えると思いませんか?僕はそう思っていました。しかし結果は「No」。タンザニアに入国する際に50ドル必要な事を見越して、100ドル札を1枚持っていたのだけどそれも使えないらしい。何度もお願いすると「わかった俺が代わりにお釣りを立て替えてやる」と言われ、とりあえずチケットは手に入った。どうやらその人も列車に乗るようで、お釣りは車内で渡すということになった。心配すぎてしばらくそこに立っいたのだけど、必ず渡すから中に入れと言われる。出発も近かったので渋々そこを離れて、ホームへの入場の列に並ぶ。この時点でカードを除いて、所持金が0になりました。これはもう気が気じゃない。時間もお金もなかったから、軽食や飲み物も買えなかった。返してもらえなければ入国もできないし、3日間何も食べることができない。こういうお金がらみのトラブルは多くて、ATMは見かけても換金所は多くないので、1つの国を離れる時は必要最低限だけ残すようにしているのだけど、最低限と思っていたよりお金がかかりパニックに陥る。一体どうするのが正解なんでしょうか?乗車の際にアフリカ人以外は後回しにされ、僕とアメリカ人が7人最後に入場。どうやらアジア人はまた僕だけだ。


寝台列車は4人一部屋でで僕とザンビア人が2人、ウガンダ人が1人。見た目ではアフリカの人の年齢がわからなのだけど、ザンビアの2人は40代、ウガンダの方は60歳目前ということが後でわかりました。軽い挨拶を済ませ、電車は走り出す。「いざタンザニアへ」というところだけど、目下お金のことが心配で落ち着かない。車内で渡すといった彼はなかなか現れない。出発から3時間ほど経ってやっと彼を見つけて返してもらった。この時点で所持金は600クワーチャー。安心ばかりできない、ビザ料を払う事を考えると僕が使えるのは500円もない。それにビザはドルで払わなければならないのに、所持金はクワーチャーになってしまった。出来事全てに落ち着きがなさすぎて、読む方も疲れるのではないかと思います。すみません。


それでもこの時点でいくらか気を持ち直して、部屋でくつろぐ。3人はアフリカの政治や社会問題について話しているので正直全くついていけなかった。それでも聞いているだけで知らなかったアフリカの抱える問題が見えてくる。我ながら正しかったと思うのは浄水機能付の水筒を日本で購入していたこと。Amazonで2000円くらいだったと思います。入国審査が終わるまでお金を使いたくない僕は、飲めないと書いてある水道の水をこれを使って飲んで空腹を紛らしました。その後体調を崩すことのなかったことからして、これはかなり優れものです。この日口にしたのは、朝ごはんのオムレツ、飲めないはずの電車内の水、そしてタバコ二本(確実に減ってきている)。電車はしょっちゅう止まりながら、ゆっくりと進んでいく。20時ごろには各々眠りについて、1日目は終わりました。(続く)