少年時代への巡礼

今僕が泊まっているホステル。部屋は入ると縦長で、両サイドに3つずつベッドが並んでいます。ドアにに近い2つのベッドは、やたらとフ○ックを連呼するお姉さん2人組が使っている。朝起きてトイレに向かった時、彼女たちはまだ寝ていました。その寝姿が、うつ…

「微笑みの国」から

このところ食べているものの中に虫を発見することがよくあります。特にスープ系の料理には、それこそ付き物のように。いつまでかの自分なら、発見した後は嫌になって残したかもしれない。今の僕は気にせず完食できるんです。それを喜びはじめたら、ただの変…

あの日と同じメコン川

備えあれば憂いなしとはよく言ったものですが、あまりの物質的な備えは起こるかもしれない事態を暗示しているようで、気持ちの上に重力を強めます。例えば、船の座席にむき出しのまま備えられた救命胴衣。人は川や海を前にして、船を彫ることを覚えた。詳し…

ルアンパバーンはいいところ

ルアンパバーン1日目。朝から周っても周りきれないお寺へ。お寺の名前は省かせてもらいます。大事なところかもしれませんが、来ればわかります、いくらでもあるし歩いていける。ビエンチャンと特に様式が変わるわけではありません。ただこの地域はラオ族では…

流れ、流され、10カ国

出発してからの日々。僕はとても長く、今までのどの期間よりも長いように感じています。それは友人に連絡を取るとよく伝えることの一つ。ある人は言いった。いいことだ。それだけ濃い時間を過ごしているということだね。またある人は、それは良くないんじゃ…

3畳半じゃ狭すぎる

ベトナム最後の王朝が都を構えてたフエ。広い幅、豊富な水量を湛えたperfume riverのほとりにある王宮跡。対岸にある宿に泊まっていた僕は起床後、宿泊費に含まれた朝食を食べる。パンケーキとはいうものの、何でも米で作るベトナム人。これもたぶんお米でで…

長時間の電車がクセになる

6日間のホーチミン滞在を終え、向かうわベトナム最後の王朝が都を構えた街フエ。バスという選択肢もあったものの、選んだのは今再びの電車行。トータル24時間、寝台車もありましたがこの国ならある程度のクォリティーを望めるのではないかと普通席にする。4…

3年連続3回目

ベストナインみたいになりました。ベトナムのホーチミン3回目。2年前、はじめて日本を離れていったのがこの国、この街でした。一昨年も、去年も、この2月に。日本の寒い時期に、この暖かさは現実味がなくて、それでいて嬉しかった。今年も同じように、寒かっ…

Do you have a weapon?

イスラエルからの帰路は平穏に。出国場に入る前、IDチェックのためにバスに乗ってきた金髪美女のお姉さんに言われた一言。「いや、持ってないです」ただ非日常、人生で初めてもらった質問に、それも綺麗な人からという状況が笑えて。「はい、ここにマグナム…

あなたの夜空は何色ですか?

「東京の夜空は黒くない」カイロで出会った佐賀から上京したという女性が言っていたのを思い出しました。言われた時に少しはっとして、改めて東京の夜空を思ってみた。消えないあかりに照らされて、本当の色はわからない。それが僕たちの暮らす街、東京。ず…

壁に囲まれた特別な空間で

畳。恋しくなりました。代わりになるようなものも思いつかないので、これは帰ったら大いに満喫するしかありません。いざそこに座ったらきっと行為に主眼が置かれて、床の材質なんてすぐに忘れそうです。それでもこんな状況にいると、畳の匂いを何時間も嗅い…

この頭痛は、きっと歴史のせいだ

イスラエルのエルサレムにやってきました。たまのアラームを今日はしっかりセットして、7時発のバスに遅れないようにタクシーへ。当日で10JODのチケットを購入、近くでパンとコーヒーを買って乗車。ヨルダンのコーヒーは生姜が効いていて、温まるのか、冷え…

オンザルーフ 〜日向ぼっこ〜

たとえ離れたところにいても、激しい雨に打たれていることを知れば、どうにか僕の傘を届けたいと思えるそんな人。力いっぱいに投げたその傘は、手にとる頃にはきっとボロボロで。嵐の中で使うには小さすぎるかも知れませんが、よかったら使ってください。冷…

他の誰も知らないものを失った人は何も失っていない

エジプトで知り合った人がFacebookに書いていたアラビア語はたぶんこんな感じの意味で。いい言葉だと思ったのでタイトルに。下手をこきました。ペトラからアンマンに向かうバスにカメラや充電器の入ったバッグを置いてきた2月1日。何より痛いのは、たくさん…

二十二歳の肖像

歳を一つ重ねまして。「今日から〜する」などと力んだことは考えなくなりました。1日で変わることなんて決してないから。少し歳をとった。それでもせっかくだから何かしらのことはしたいと思いまして、昨日のハードスケジュールを経てペトラに来たわけです。…

紅海の上で考える

次なる国、ヨルダンへ向かう船の上から。他にやることのない4時間でエジプトの所感をまとめてみます。とは言っても半分は気づいたら寝ていました。それなりに清潔感もあり、酔うことはない。ディープ・ブルー・ダイバーズ・ホステルで一緒に滞在していた方と…

はじまりのおわり

更新できておらず、突然ですが本日2ヶ月滞在したアフリカ大陸を去ります。なんでしょうか、1番の目的地ケニアを後にしてから少し燃え尽き症候群みたいになっていてなかなか書けず。それでも22日から1週間過ごしたエジプトは、エネルギーがあり、とても楽しい…

ミイラさん、こんにちはー

ラクダに一生懸命にしがみつき続けた翌日は筋肉痛が激しくて。それでも、少し行けば世界遺産が待っているのがエジプトです。あの有名なツタンカーメンの黄金マスクも、宿から15分ほど歩いたエジプト考古学博物館にある。昼前まで1日の予定を考えて、その博物…

メトロに乗って、ラクダに乗って

前日は9時ごろベッドに入って、9時に起きました。遅い時間の飛行機でほとんど寝られていなかったから。エジプトのホステルは安い上に朝食付きが多いから、それだけで満足感が強い。パンとイチゴジャム、チーズにヨーグルト、バナナ。バナナはきっと世界のど…

短かった夏がいけば

ひさしぶりの機内から見る風景。そこには砂漠が広がっていました。今までとはまったく違った眺めに、あらためて地球のおもしろさを想う。カイロ国際空港が近づいてくると、そこにはいくつもの煙突が並んでいて。そこから吐き出される何本もの煙はさながら雲…

グッドバイ

ドナルド・トランプが大統領に就任した金曜日。これから彼が何かをしてくれるたびに思い出すでしょう、僕はケニアにいた。学校が最後だったこの日、最終日だというのに2日酔いで起きないエリックをおいて。飲み会一回ぶんくらいの値段で、ピザを買っていきま…

僕は日本人

子供達が制服の着方をとやかく指導されている傍で、自分の格好をみると申し訳なくなる。砂埃にまみれて、裾の破け始めたデニム。「お前、それ今週毎日着てない?」というシャツ。1ヶ月近く手をつけてない髭。遊ばれる日々に、薄くなる髪。誰よりも風態に問題…

再出発へのカウントダウン

もうあと少ししかないと思うとミスユーという気持ちも働きますが、正直安心感も小さいものではありません。教えることの大変さはかなりこたえます。たまにはそれくらい神経の使うことをした方が、後々いいような気もしますが。またしばらくさすらいたい。教…

1月18日

2016年1月18日。皆さんは憶えているでしょうか。この日東京では雪が降り、朝起きたら一面の銀世界になっていたこと。普段は憧れもいだく雪ですが、いざそれに包まれると不便なことばかり。学校のテストのために家を出た頃には雨に変わっていたので、苦労しな…

おくりもの

日曜日、どこかへ行きたくなったのでマタトゥに乗って。意図していた行き先とは違うところに連れていかれたので、しょうがなく降りて歩く。この日は久しぶりに靴を履いていました。施設はただ立っていても汚れるようなところなので、平日はいつもサンダルで…

「存在」

ケニアの男性は決まって長ズボンを履いてる。孤児院に向かう道中、ふと気がつきました。短パンが売られているのも見たことがないかもしれません。色はほとんど黒。靴も黒がおおい。マタトゥの窓から、そんな黒の間に覗くプーさんの靴下で可愛く決めたおじさ…

不思議な気持ちで目覚めた朝は

最初に目覚めた時、スマホの時刻は6時半だったと記憶している。起きるか迷いながら尿意を堪えかねて、トイレに向かう。ナイラが当たり前のようにリビングにいることを変に思い、再び確認すると8時40分。すでに家を出る時間だったので朝食を摂りにリビングに…

いとしのアイシス

先日のエリックの言葉に反して、2日ぶりに訪れた施設での僕の仕事は教師でした。ホッとしながら、少し寂しいが一転、嬉しいけど、少し気が重い。それでも教室の前に立つと、今は7人になった生徒たちが「先生」と笑顔で迎えてくれる。今はこれが僕の生活だか…

食べればいいと思ってる

体調を崩しました。これで2度目。さながら教育実習生のような毎日を送る僕は、朝の授業を終え、昼飯を食べ、なんだかとても具合が悪くなった。午後の授業半ばのところで日陰に行き休ませてもらう。気だるさ、多少の吐き気、腹痛。前と同様、原因は神のみぞ知…

毛の話

今日からオレは。ロン毛。突然ですが、だいぶ髪の毛が伸びました。触った感覚で今日から自分にロン毛認定。何かが昨日とは違う。本当に今更ですが、「ブロッコリートラベルザワールド」由来は直接お会いできれば理解していただけると思います。生まれた時か…