旅の意味

2017年6月に31カ国を訪れた旅を終え、もうすぐ5年が経とうとしています。 僕は帰国後学業を終え、就職し、2022年の現在は会社員として働いています。 この約5年間にはそれなりにたくさんのことがありました。ただそのことはここには書きません。 最近身近な…

最後の国

クスコからバスで最後の国境越え。ボリビアはラパスへ。思えばたくさんのボーダーを超えてきました。南アフリカからジンバブエへ。初めて陸路で違う国に入国した際は感動したものです。だいぶ昔のことに思えます。陸、海、空。いろいろありましたが、気がつ…

出会い、再会

キューバを後にして、僕は一旦メキシコシティに戻る。そこで空港泊、翌日に次の飛行機でペルーへ。南米へやってきました。治安の面でも少し心配がある。キューバで会った人たちは、南米から上がっている方が多かったので、気をつけることを教えてもいました…

キヅキ

ヨーロッパを後にして気がついたことがあります。メキシコにはたった2泊、ティオティワカンを見たばかり。1番の思い出は、ピラミッドに行くため地下鉄に乗り、本来は2度の乗り継ぎで済むところを、間違え、乗り過ごし5回も電車を変えたこと。それもティオテ…

London Calling

こちらロンドンより。単純な性格、朝からiPodでthe clashをかけながら意気揚々と出かけます。ここで聴かなくては、どこで聴くんだというような気持ちです。まず何より、イギリスは物価が高い。コーラも街中で買うと200円は下らないし、ホットドッグ一つで50…

進めなまけもの

救急車や消防車のサイレンは苦手ですが、ああする他ないというのはわかります。運転免許を持った今はより強く。それでいてこのご時世、あれほど都会の中で原始的なものはないのではないか。内装においては、きっと現代の科学の結晶が詰まっているであろうに…

いつもながら、癒しを求めて

スロヴェニア。名前を聞いて、その場所がわかるでしょうか。リュブリャナ。この国の首都。僕は先生が、この音を口にするのを聞いたことがない、はずです。初耳だ、と思いました。イタリアの東。ビッグネームのチカラを借りれば、あの辺か、とわかってもらえ…

規則正しい生活と感受性

ヴェネチアの朝は遅い。数少ない開店しているカフェでコーヒーとクロワッサン、1日のはじまり。寝起きは脳が働くゴールデンタイム。お釣りが10ユーロ少なかったことにしっかり気がつく。肌寒い気温に対して、日向ぼっこの対抗策。広場のベンチに座って、他…

ヨーロッパの花束

朝早くのバスに乗るため、前日の食中毒らしきものの吐き気を残したまま歩く。バックパックを背負って、30分ほどの道を。僕が確実に毎日していると言えること。世界のどこかをもらった足2本で歩いている。そして清潔、不潔のバリエーションは豊富ながらベッ…

天国と地獄

ローマ2日目。この日はイタリアにいながら、新しい国。世界で一番小さい国家、バチカン市国に行ってきました。集めた情報から、予約等していない場合、相当並ぶ必要があるらしい。ここ最近は早起きの毎日です。ドミトリーは8時、場所によっては10時ごろまで…

Italy! WHOOOO!!

LCCとは言え、座席にポケットすらついていないのは初めてでした。安いから文句は言えないけれど、色調がもう安さ丸出し。もっとシンプルにすれば、マシに見えそうなものです。濃い青、ネービーと黄色の組み合わせ。100均で売っている安い工具みたい。機内で…

やって来ました、神話の国

イスタンブールを夜9時に出発したバス。運転手を含め、フロントではおじさん3人組が一晩中談笑していました。ここでもそれなりに荒々しい運転が繰り広げられるながら、途中1人が孫らしき子供を相手にビデオ電話をはじめ、ハンドルを操作しながらそれに参加…

東西に架ける橋

つい先日までインドにいた僕にとっては、イスタンブールは「なんて綺麗なんだ」。踏んでブルーになるようなものも落ちていない。野良犬にさえ品を感じる。一定の秩序がある。人に助けを求めると、丁寧に手を差し伸べてくれる。そんな環境ながら、近年テロが…

インドは広かった、大きかった

晴れ間が見えてきた。無数の水滴が光を浴びて光る。雨が降りました。何ら不思議なことではないけれど、僕にとっては2017年初めての雨。もう気がつけば4月にいて、単純計算100日以上、10ヶ国の違った大地にいながら、無縁のものになっていた。ご無沙汰です。…

あなたへと続く道

同じゲストハウスに宿泊しているお姉さんの腕にタトゥー発見。これ自体は珍しいことでもなく、むしろ当たり前のような光景。掘られているものは、遠くからだと、一見「人」という文字が隣り合わせに4つ並んでいるよう。わかる人ならわかる。アビーロードを…

空を見上げれば

ジョイプールのホテルで予約し、6時ごろと言われていた電車は実際には5時20分発だった。起きられないかもしれない不安は、眠りを妨げ、自ら起床の難易度を上げていく。我慢比べ。高校時代の友人、旅で出会った人、松本人志というまさに夢でしかありえない組…

ブルー・シティー

ジャイプールからジョードプル。ピンクから青。より西へ進んだ僕は、夕方ごろに宿に到着。インドのホステルには、よく壁に旅行者が落書きをしてあります。宿側も公認で、様々な言語、国籍の人たちにより時にはクサイ人生訓が、時には面白くもないオラオラし…

ピンク・シティー

西遊記よろしく、僕はインドを西へ進み続ける。これまでは誰しもが聞き覚えがあるような街を辿ってきました。自分としてもアグラまでは予め行くことは必然として決めてあった。その先になると選択肢は南北西へと広がっていたのですが、南はインド人にも暑い…

恋してる、いつだって

忘れられません。最近は目を瞑ると、平らな大地が地平線まで続く風景、瞼の裏にくっ付いて離れない。そこに隙間なく並んだ大きなお皿、盛られた数々の日本食。これは初期から繰り返し言い続けていることですが、変化もあります。追求していけばいくほど、答…

サバイブ!

暖かい陽気のバラナシ。たまに曇るようなことがあると、春のように優しく包み込む風が吹く。こうなると時間など関係なく四六時中眠気に襲われる。もう何をする気もなくなって、ガンガーのほとりでただそれを眺めていたりする。穏やかな流れは、どちらに進ん…

死と煙

電車は予定より3時間ほど遅れて到着した。3段ベッドの中段で、その環境にしては十分と言える睡眠をとり、コルカタの駅で買っておいた菓子パンを頰張る。スピリチャルなインドのイメージに、バラナシは大きな働きをしている。「豊饒の海」の執筆のため、この…

人口爆発とはこのことか

インドの価格設定に慣れてきました。わかればわかるほど不思議に思えてきます。一番大事な食事代。基本的に屋台で食事を摂れば、その中でも場所によって差はあれど30ルピー〜高くても80(約140円)というところで食べられます。水1lは今の所どこで買っても20ル…

ハッピー・ホーリー

前日はほとんど寝ただけで終わってしまい、実質これが初日です。ベッドは快眠を取らせてくれて、気持ちのいい目覚め。ドミトリーは他の客が爆睡中、居場所もなく出かけることに。コルカタ、僕が習った時はカルカッタでしたが、やはりイギリスの植民地だった…

僕はインドに立っているよ

直前で一度落とされる経験をしたからか、入国審査を済ませることができた喜びはひとしお。真っ先にチェックインを済ませたっぷりある時間。たまたま同じ時間帯に成田行きの便があり、日本人の方がたくさんいる。僕は壁際の椅子に座って、そこを通るアジア人…

出発から100日ですって

いつの間にか、出発から100日を超えました。まだそんなものか、もうそんなたったのか、様々だと思いますが、カンボジアに向かうバスの中で暇つぶしに記憶を辿ってみる。それが正しければ、これまで32箇所の宿を使ったことがわかりました。深夜バス、寝台列車…

ちょっと泣いてもいいですか?(下・インドのはずでした)

そんな最終日の夜も、ここには入れ替わり日本人がやってくる。新たにやって来た5人ほどと知り合い、最初は日本人とは思ってもらえてなかったようですが、夕食を食べに行くことになりました。カレーを食べながら、少し会いすぎた日本人も、この先合わなくなれ…

ちょっと泣いてもいいですか?(中・こんにちはカンボジア)

不安だった7時起きも、なんとか間に合っていざベンメリア。場所も知らなかった僕はトゥクトゥクに乗って、すぐに着くと思っていたのですが、これが遠い。なんと片道50km以上。それが1人15ドルというのだからなんとも優しい世界。排気ガスで塗れた空気に、目…

ちょっと泣いてもいいですか?(上・さよならタイランド)

前日はしゃぎすぎたのがたたって、起きるとすでに10時を回っている。この時間にはすでに暑いタイバンコク。カオサン通りに向かう予定だったのですが、いまいち気持ちが上がらない。とりあえずご飯と翌日カンボジアへ向かうバスのチケットを求めて、宿を出た…

コンクリートジャングル

昼過ぎに宿を出てバンコクへ行くバンを探す。ホステルの従業員が教えてくれた場所(セブンイレブンの前)に行ってみたものの、それらしいものは見当たらない。ここでは5分も歩けばセブンイレブンが1つはあるから、他の店舗のことだったのか。近頃はなかった、…

お尻が大きくても白パンを履ける勇気が僕にあったなら

チェンマイからアユタヤに向かうため駅に向かい、チケットオフィスに並んでいました。こういう場所で、おばさんという存在が必要以上に手間取り、後ろの人間にじれったい思いをさせるのは万国共通なようです。磨かれていると思った忍耐力もまだまだ、今回の…