ケープタウンにさよならバイバイ

今日から電車でヨハネスブルグへ。こちらに来てからは23時前には寝て朝は6時ごろに起きるのが習慣となりました。今日も5時半ごろに目が覚め、段々とエンジンを入れていき7時には完全起床。


10時の電車に乗ると伝えると、ジョージが「8時に迎えにいくよ」と言ってくれたのが昨日のこと。いやもう、ジョージ様様と思ってたのは午前8時まで。これがアフリカンタイム!と気楽に待てたのはuntil8時15分。結局35分待って、来ない。諦めも肝心ですよね。「ケープタウンを満喫できたのは全部君のおかげだよ。」と感謝を伝え、ハグに涙ながらの別れを想像していた僕。やっぱりそんな上手くいくことばかりじゃない。子供に何かあったのかな?途中で事故にでも?とモヤモヤは心配に変わります。そして考えることを辞めるのです。とにかくありがとうジョージ、さようなら。


僕の頭の中の重要事項は電車のことへ。あと1時間半もない。一度ゲストハウスに戻ってタクシーをお願いしたら、オーナーがそのまま車に乗せてくれて近くのバス停へ連れてってくれました。このゲストハウスには大型犬がいて、1泊だけではあるけどだいぶ吠えられました。でかい犬はただただ怖くないですか?苦手なものの一つです。この時も吠えられた直後だったのですが、オーナーは犬を車の後部座席へ。確かに日本で狂犬病の予防接種は受けましたよ。しかし助手席に座り、犬にもろ急所である首を向けるのは気が気ではありません。結局噛まれるという不安も杞憂に終わり、乗るバスも丁寧に教えてもらい別れ事なきを得たわけですが。捨てる神あれば拾う神ありとはこのことかな。


ケープタウンはバス網が非常に発達していて、広い道路にはバス専用車線が独立して付いています。PASMOSuicaのようにICカードで乗るシステムになっていて、むしろカードがないと乗れません。焦る気持ちを抑え、行き先を告げる。言葉の壁もある海外では、僕は乗り物の中でバスに乗ることがいちばん緊張します。ちゃんと降りられる気がしないから。それでも今日の僕は冴えていました。しっかりカードを購入後、必要な分の現金をチャージしてもらい目的地へ到着。そこから徒歩10分ほどで駅に到着。わずか1時間ながら旅をしているという実感を強く感じました。無事に間に合い、切符を買う。


ブルートレイン。これが電車の名前です。ケープタウンヨハネスブルグを結び片道は週に4回しか出ていません。南アフリカ人の友達が言っていました、あれは「この国で1番いい列車」だって。高くて乗れない。飛行機の方が安いって。飛行機の方が列車の方が高いというのもカルチャーショックなのだけど。僕なりに調べて、これは安いと思って決めたからそんなことないはずと思いながら。恐る恐るチケット売り場へ。実際には調べたよりも更に安い440ランド(約3500円)で乗車できました。つまり調べたよりも更にグレードの低い車両があったわけです。


ケープタウンからヨハネスブルグは飛行機でも2時間かかる距離。東京から福岡でも1時間半ちょっと。お分かりですね、26時間にも及ぶ列車旅が始まったわけです。中にはVIPな車両もあるようですが、僕のテリトリーはかなり硬く、テーブルすら付いていないただの椅子2つ。距離的には驚きだけど、質的には納得のこの価格。そして今日はまだ水すら飲んでない。車内の喧騒、泣き喚く子供達、混ざり合う音楽、理解不能な言語。僕に明日はあるのか。そんなことさえわからない現地時間12月2日午前11時ごろのお話。